IT転職エージェントの代わりとなるITアウトスタッフィング
ビジネスでITサービスが必要になったとき、サービスを外部委託(アウトソース)するか、日本国内の転職エージェントのサービスを利用するかという選択肢に迷ってしまう可能性があります。日本国内の転職エージェントのサービスの利用は、長年にわたってITスペシャリストを見つける最も一般的な方法でしたが、アウトスタッフィングサービスを利用することによる企業のメリットがはるかに大きいです。
世界的なパンデミックにより、ますます多くの人々が在宅勤務に移行するにつれ、多くの企業がリモートワークソリューションを選択することを余儀なくされています。インハウスチーム(自社リソース)は需要がなくなりつつあります。多くの企業は貴重な資金とリソースの節約のため、リモートで作業できるスペシャリストを探しています。
リモート採用は実オフィスで働くチームの採用より費用対効果が高いです。手頃な価格に加え、リモートスタッフを活用することで、より大きい国際的な人材プールにアクセスでき、複雑な管理タスクにかかる余分な手間と時間を回避できます。
時間、お金、リソースを節約しながら、競争の激しい市場で安全な方法で勝ちたい場合、アウトスタッフィングが適したモデルなのです。
転職エージェンシーとは?
転職エージェントまたは人材紹介会社の目的は企業が募集するポジションに適した人材を見つけることです。通常、人材を探している企業が人材紹介会社に問い合わせをします。転職エージェントは候補者を探し、精査し、その候補者がポジションに適したスキルと知識を持っているかを確認します。
企業がIT人材を必要としている場合、適切な候補者の採用プロセスを管理してもらうために、ソフト開発に特化した国内の転職エージェンシーに依頼することが可能です。転職エージェントは仲介者として仲立ちし、求人広告を出し、提出されたCVを確認し、ポジションに最適な候補者を選抜します。IT人材紹介会社におけるその他の責任範囲は次の通りです。
- 候補者のヘッドハンティング
バックエンドとフロントエンドエンジニアを提供するスタッフィングエージェンシー(人材派遣会社)は日本市場でクライアントの要件に合う適切なスキル、知識、経験を持つ人材を探します。
- 応募者の面接、ポジションマッチ
IT転職エージェントは詳細な面接やテストタスクなどを実施し、候補者がポジションに適していることを確認します。
- 候補者の選考と候補者リストの作成
さらに、IT人材紹介会社は、経歴審査を行ってから、テストに合格した人を候補者リストに載せることで、候補者を選別することができます。
- 契約の手配
エンジニアを提供する転職エージェントはクライアントと条件を交渉し、クライアントと候補者の意向がマッチるしていることを確認する場合もあります。
転職エージェントの上記の責任に加え、クライアント企業も特定の責任を負っています。その中には次のものが含まれます。
- 特定の人事課題の処理
転職エージェントと協業する場合、クライアントは給与の処理、懲戒処分の実施、ポリシーの更新、従業員の記録の維持、従業員のキャリア成長の支援など、特定の人事タスクを担当することになります。
- 給与支払い及び納税の処理
おそらく最も手間がかかる業務は給与支払いと納税の実施です。国内の転職エージェントを経由してITスペシャリストを雇用する場合、クライアントは給与支払いと納税の処理を担当することになります。
- オフィス環境の整備
日本国内の人材を採用する場合、クライアント企業は従業員のためにオフィス環境を整備しなければなりません。仕事するにあたってのソフトウェアとハードウェアなどのインフラストラクチャーとリソースが含まれます。
- プロジェクト管理
日本国内のIT人材紹介会社のサービスを利用する場合、クライアント企業はプロジェクト管理を担当することになります。つまり、チームを指導する経験豊富なマネージャー、またはチームリーダーが必要な場合もあります。
web開発のエンジニアを提供する国内の転職エージェントは時間がかかり、費用が高い可能性があります。採用プロセスにはプロジェクトを送らせてしまう様々な段階があり、管理費と採用コストがかかる可能性もあります。したがって、このモデルは、国内の人材に投資する時間と資金がある企業にとって理想的です。
ITアウトスタッフィングとは?
ITアウトスタッフィングとはクライアント企業がリモートで作業する専門開発チームを雇用するアウトソーシングモデルの一種です。日本では、ラボ型開発と呼ばれます。場合によって、リモートチームはクライアント企業の社内エンジニアチームとともに同じ場で作業することもありますが、通常、クライアント企業は完全にリモートで作業する専門開発チームを採用します。アウトスタッフィングは急速に主要な雇用形態になりつつあります。Statistaによれば、2019年のグローバルアウトソーシング市場の価値は9,250万ドルに達し、その規模は今後大幅に増加すると予想されています。
通常、アウトスタッフィングを利用したい企業はアウトスタッフィングベンダー(ラボ型オフショア開発企業)にお問い合わせします。ラボ型オフショア開発企業は適切な候補者の募集、採用、その採用プロセスを管理する責任を負います。アウトスタッフィングベンダーにおけるその他の責任範囲は次の通りです。
- 候補者の募集及び審査実施
ラボ型オフショア開発企業はグローバル人材プールとのコネクションを持っており、ベストな候補者を見つけることができます。
- 特定の人事課題の処理
ラボ型開発オフショア企業は採用プロセス、給与計算などの管理プロセスを行います。その結果、クライアントがプロジェクトの重要な部分のみに集中できます。
- 給与支払い及び納税の処理
アウトスタッフィングベンダーは通常、クライアントのチームのリモート従業員の給与税などを負担します。ZipRecruiterによると、リモート ITエンジニアの給与はインハウスのエンジニアの給与と比べてはるかに低くなっています。
- 必要に応じてオフィス環境を整備
ラボ型オフショア開発の場合、ITスペシャリストは通常リモートで働いており、オフィス環境を必要としていません。しかし、必要に応じて、ラボ型開発オフショア企業はオフィス環境を整備します。
アウトスタッフィングモデルの場合、ベンダーだけではなく、クライアント企業も責任があります。その責任範囲は次の通りです。
- アウトスタッフィングチームの管理
クライアントには、開発プロジェクトのタイムライン全体でリモートチームを管理する必要があります。これには、ログされた時間の管理、チームメンバーの目標の設定、完成済みの作業の確認が含まれます。
- パフォーマンスの評価
クライアントはタスク完了後にチームメンバーのパフォーマンスを確認し、従業員とアウトスタッフィングベンダーにフィードバックを提供することになります。
- 開発プロセス及びプロジェクトの成果の管理
クライアントは、プロジェクトのプロセスとその成功を管理します。 つまり、チームを増員・減員したり、新しい目標を設定したり、タスクの割り当てを変更したりすることができます。
アウトスタッフィングモデルにより、企業はより手頃な価格でより多くの人材にアクセスでき、時間を節約できます。このモデルは、時間とコストを節約したい企業にとって理想的です。
ITアウトスタッフィングモデルとIT転職エージェントのモデルの比較
どの採用モデルが御社にとって最適であるかを検討するとき、考慮すべき点がいくつかあります。コスト面だけではなく、関係するリスクと柔軟性も考えなければなりません。ITアウトスタッフィングモデルと日本国内のIT転職エージェンシーを下記の表で比較してみました。
このように、アウトスタッフィングモデルはクライアント企業にとっての責任とリスクが低いことが分かります。さらに、ラボ型開発モデルは費用対効果と時間効率が高く、安全です。
どの国をアウトスタッフィングの目的地として選べば良いのか?
ラボ型オフショア開発のサービスを提供する多くの国々があります。しかし、リモートチームとの協力関係に影響を与える考慮すべきいくつかの側面があるため、ラボ型オフショア開発の目的地慎重に選択する必要があります。ラボ型オフショア開発を提供する国々を下記で比較してみました。
- 中国
近年、中国へのオフショアを検討する日本企業が増えつつあります。中国はアウトスタッフィングのリードの一つです。中国の人材プールが大きいものの、コストが高いです。
- フィリピン
フィリピンは手頃なアウトスタッフィングソリューションを提供しています。しかし、フィリピンの人材プールは小さく、スペシャリストのレベルが基準に合わないこともあります。
- インド
インドは巨大な人材プールを持つもう一つの国です。しかし、多くの企業にとっては言語の違いが大きい問題になるかもしれません。
- ウクライナ
ウクライナは急速にアウトスタッフィングソリューションのリードになりつつあります。ウクライナは巨大なIT人材プールを持っており、優れたラボ型オフショア開発会社が多いです。ウクライナのITスペシャリストは多くのスキルと経験を持っており、英語も堪能です。
ビジネスニーズに応じて、オフショア開発の目的地とラボ型オフショア開発企業を適切に選ぶことが重要です。ニアショアの目的地を選ぶ場合、言語の違いと時差の問題のリスクを避けることができる一方、ウクライナのように大きい人材プールを持つ目的地を選ぶ場合、適切な候補者を見けかる可能性が高まります。
Mobilunityをアウトスタッフィングサービスプロバイダーとして選ぶ理由
Mobilunityは世界中の企業に10年にわたって専門開発チームを提供してきましたアウトスタッフィング会社です。弊社はウクライナオフショアのサービスを提供しており、アウトスタッフィングサービスとして、膨大なIT人材プールからそれぞれの分野で高度なスキルと知識を持っているITエンジニアを調達いたします。
弊社の顧客企業の中にはフランスのZenchef社、デンマークのByg-E社、スイスのNetwork of Arts社、 カナダの3e Joueur、日本のQRATES(Tokyo Musica Syndicate社)が含まれます。 これらの顧客企業により、弊社のアウトスタッフィングサービスを信頼していただいております。
弊社はラボ型オフショア開発のモデルに基づいて、下記のサービスを提供しております。
- 採用
弊社はクライアントと協力しながら、ソフトウェアエンジニアの専門開発チーム結成の二ーズに最適な候補者をご提供します。 その後、潜在的な候補者と面接などを実施し、クライアント企業のために適切な候補リストを作成いたします。
- オンボーディング
弊社はクライアントの候補者との面接を手配し、新しいリモート従業員がクライアント企業のチームの一員になれるよう、オンボーディングプロセスをサポート致します。
- リモートチームとクライアント企業を絶えずにサポート
弊社はクライアント企業の専門開発チームの定着率を高めるために、様々な活動を常に行っており、ラボ型開発に関わっているクライアント企業とチームメンバーからフィードバックをもらえるようにしております。